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コラム 「番外編 ラオス編」
「あなたはまだ部屋代を支払っていませんよ!」
(部屋代の二重取り)」



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これも、私の体験談です。

先日、ラオス(ビエンチアン)に行ってきました。
今回で3回目ですので、いつもの常駐宿に泊まりました。その時の事件です。


夜行バスで強行軍で行った私は、疲れて、すぐにベットで寝たい、と思い、ビエンチアンに着くなり、いつものゲストハウスにチェックインしました。
部屋の鍵をもらうなり、そのまま寝入ってしまいました。

昼過ぎに起きた私は、今回は、ビエンチアンの町を探索しようと思い(ビエンチアンツアーのサーベイも兼ねて)町中を歩いていろいろと見学しました。タイに住んでいる私にとって、バンコクの西洋料理は値段が高いと思いますが、ビエンチアンの西洋料理はタイに比べると安く感じます。また、ラオスビールは、後に残らずすっきりしていて、私好みです。

ラオスのマッサージも1時間100バーツで、タイと違って肘ではなく指でマッサージしますので、揉み腫れもも無く、私は好きです。

翌日、いつものように荷物をフロントに預けて、また、市内を探索しました。 それなりに、満足のいく探索ができた私は、気分もよく、ゲストハウスへ戻り、荷物を受け取り、別れを告げると、

「すみません。宿泊費がまだ未払いです。」

「は?」


いきなり言われたことばに、私は、自分の耳を疑いました。

「チェックインしたときに払ったじゃないですか。」

「いいえ。貰っていませんよ。領収書もここにあって、まだ渡していませんよ。」

心の中で、私は、「しまった〜。やられた」と叫びました。

長距離バスの中で、良く眠れなかった私は、ボーとして、お金を払って、領収書を貰わずに部屋へ上がってしまいました。フロントの女の子は、タイ人で、タイ語の話せる私は、彼女と良くおしゃべりをして、信頼しておりました。まさか、彼女に裏切られるなんて。

他の従業員、全員(全部で4人)が私の回りを囲い、
「貴方は払っていない。良く思いだしてください。」
とせまられました。

私も、チェックイン時にはボーとしておりましたが、絶対に支払っております。
どうしてかと言うと、ゲストハウスに行くときにトゥクトゥクに乗って、20バーツ紙幣が無く、キップ(ラオスの通貨)でおつりを貰ったことをよく覚えております。
宿泊費は660バーツ、おつりの40バーツが財布の中に残っておりました。
しかも、今回は、ホテルにチェックインした後、タイバーツをキップに交換して、ずっとバーツは使いませんでした。
それを説明しても、相手は「払っていない」の一点張りです。

「チェックイン時に支払わないで、どうして、私に鍵をくれたのですか」
と聞いたら、
「貴方は、常連客だから、クレジット(後払い)でも大丈夫です。」
との答えでした。

自分としては、フロントの女の子がタイ人なので彼女を信頼しておりましたが、彼女としては私をカモとしか見ていなかったのです。
自分に対する戒めとして、私は、
宿泊代 660バーツを二度、支払いました。
料金を支払って、領収書を受け取らなかった私の落ち度でもあるのですから。

異国で、言葉が通じるだけで信頼してはいけない。
お金を支払ったら、必ず領収書を受け取る。


タイに7年も住んでいて、重々分かっているはずの私が、やられてしまいました。
二度と同じ過ちを繰り返さないための、出費と考えれば安いものです。

でも、本当に、私は、寂しい気持ちでいっぱいでした。
自分としては、お金を二度取られたことよりも、信じていた人に裏切られて悲しい、という気持ちのほうが強かったです。でも、相手はそんなことは一切感じていないのでしょうが。


ゲストハウスの名前と住所は、

Phone Paseuth Guest House

97 Pangkham Rd., Ban Xiengnean, Chanthaburi District
Vientiane LAO

私も、まだまだ、修行がたりません。
みなさんも気を付けてください。

2004.3.18


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